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. 前回までのあらすじ
毎度の如くサミーに倒されるラブラブモンスター。
「このままじゃ、津名美のへっぽこが女王になっちゃうじゃないの!」
荒れる裸魅亜。
そんなとき、1枚のチラシが彼女の元へ舞い込んだ。
嫌な奴いませんか?
我ら秘密部隊「青い水星」が、嫌な奴らを始末します。
それを見た裸魅亜は、早速魔法電話で彼らとコンタクトを取った。
彼らの部隊「青い水星」は、隊長のシュウ・シャズナブルーと部下のキラー・カーン、
アッシュビー・ゼロの3名で構成された部隊である。
彼らは、「どんな奴らにも負けたことがない」(隊長談)無敵の部隊で、その強さの秘
密は彼らが操る巨大魔道スーツにあるようだ。
シュウの魔道スーツ「ササミー」、キラーの「キャバレーMK−2」、アッシュビーの
「ゴールデン・ハンマーハンマー(G・ハンマー)」。彼らが、この魔道スーツに乗り込
んだときの戦闘力は、ジュライヘルムの神官数十名を軽くあしらえる程のものだという。
裸魅亜は、彼らにサミー抹殺の指令を下した。
「どんな手段を使ってもかまわないわ。サミーを倒し、津名美を失脚させるのよッ!!」
数日後、彼らは「どんな手段を使ってもかまわない」と言った、裸魅亜様の言葉通り、
美紗緒を人質にとって、彼女を完全に密閉された部屋に閉じこめたのだ。
日没までに助けなければ、美紗緒は窒息死する。
美紗緒の救出に向かった留魅耶はあえなく撃沈。サミーに変身した砂沙美も、美紗緒の
救出に向かおうとするが、国連軍をあっさり倒した3体の魔道スーツにかなうはずもない。
「いい物があるわよサミー」
そう言って鷲羽がサミーに見せた物は、3体の巨大ロボットだった。
乗れるのは強大な「オーラ力」を持つ人間だけであるそうだ。
サミーの場合、直接魔力をエネルギーに変換するようにプログラムしなおせば良いのだ
が、他の2体を動かすには、強大な「オーラ力」の持ち主でなければならないのだ。
鷲羽の「オーラ力測定装置」に反応したのは、天地と測定装置のゲージをマックス近く
まで上げた「通りすがりの何でも屋」、銀次であった。
こうして三人のパイロットの一人に選ばれた天地は、巨大ロボ「Zカンタム」に乗り込
み、コックピットで微調整を行っていると、なぜか突然、魎呼と阿重霞の大喧嘩が始まり、
阿重霞にかわされた魎呼の蹴りが「Zカンタム」にヒット!
天地を乗せたままの「Zカンタム」が勢いよく倒れ、頭から壁に突き刺さり頭部が破損
し、天地も気絶してしまった。
今からZカンタム頭部を修復するには時間が無い!どうする鷲羽!?
第261話
「戦慄の銀次」
「参ったわね……頭部の部品は他のを代用するとしても、パイロットの天地殿がこれじゃ
……」
気絶した天地を棒でつついてみる鷲羽。反応はない。
「おめぇがよけるからだぞ」
「あなたが襲いかかってきたのがいけないのでしょう?」
「まぁ、まぁ、二人とも、今は世界の運命がかかった大事な時なんですからぁ」
喧嘩ムードになった二人を、美星が仲裁に入った。
「世界の運命じゃなく、美紗緒ちゃんの命でしょう!」
その美星に、ツッコミを入れる清音。
「さすがに3対2じゃ、分が悪いだろうし……天地殿が復活するまで待つしかないわね」「でも鷲羽先生。日没まであまり時間がないんですよ」
不安顔のサミー。
「大丈夫よ、それにあなたの”ウイング−零号機”の調整にもしばらく時間がかかるわ。
それまでには天地殿の意識も戻るだろうし」
一方、「ZZカンタム」の微調整中である銀次は……。
「ふっふっふ、3対1……燃えるシチュエーションだ……ZZカンタム、いくぜ!」
どっぴゅーーん!
カッコいい音を出しながら、ZZは天に舞った。
「ちょっと! どっぴゅーーんって、一人で出撃してどうすんの!」
と、鷲羽の叫びも虚しく、銀次が操るZZカンタムは空の彼方へ消えていった……。
「なかなかいい感じだぜ、このマシーーン」
銀次は、美紗緒が捕らわれている場所へ向かって爆走中……イヤ、飛んでいるから爆飛中と言うべきか……。
とにかく向かっていたのである。
「もう少しで目的地か……」
と、その時!
ドシューーーン!!!!
前方から、強力なビーム攻撃!
「なんのっ!」
ZZカンタムは、ビームを寸前の所でかわした。
「だれだっ! 出てこい!!」
外部スピーカーから銀次の猛々しい声が響いた。
すると、2機の魔道スーツが、猛スピードで接近してきて、ZZカンタムの前でピタリと
止まる。
一機は、全身が金色で塗装され、巨大なハンマーを持ったロボット。
もう一機は、ピンク一色で塗りたくられ、両肩にバラが描かれたスリムなロボット。
2機とも、かなり趣味の悪いデザインである。
「ほう、一機で来るとは、なかなか度胸のあるやつだ。このアシュビー・ゼロ、騎士道精
神を重んじ、貴様と一騎打ちを望む!!」
金色のハンマーロボの外部スピーカーから、男の声が発せられた。
「おもしれぇ、その勝負、受けて立つぜっ!!」
と、銀次。
「キラー様、この戦い……貴女の為に捧げます」
そう言うと、アシュビーのゴールデン・ハンマーハンマーが、ずいっと前に出る。
「戦う前に、名を聞いておこうか……」
「オレの名は、ジュ……」
「じゅ?」
「そうじゃなくて、河合 銀次! またの名をジョニー!」
名のりが終わると同時に、銀次のZZカンタムがレーザーサーベルを抜き、敵、魔道ス
ーツに向けて突っ込んでいった。
「なにっ、卑怯なっ!」
アシュビーが、ZZのレーザーサーベルを巨大なハンマーで受け止めながら、悲鳴混じ
りで叫んだ。
「ぐおおおッ、バカな、このG・ハンマーが押されているだとっ!」
ZZとGハンマーの鍔迫り合い。
力と力の戦い……どうみてもZZよりも図体のデカイ、G・ハンマーに分があるように思
えるのだが、実際はZZにパワー負けしていた。
「パワーがダンチなんだよっ!」
そう言いながら、銀次は更にパワーを上げる。
「そ、そんな……うわぁ〜〜」
アシュビー操る、金色の機体は、ZZの強大なパワーの前になす術もなく吹き飛ばされた。
それから1時間後。
「時間も無いことだし、一気に決めるぜ! スーパーハイメガキャノン、エネルギーチャ
ージッ!!」
ZZの頭部にあるキャノン砲にエネルギーが集まっていく。
「…………にー……ジョ……ジョニー!」
「なんだ、無線か?」
そう言いながら、無線の周波数を合わせた。
「ジョニー聞こえる?」
「おう、なんだ、キャサリンじゃないか」
エネルギーのチャージを続行しながら会話を進めた。
「やっと、繋がった! それと、キャサリンじゃなくて、鷲羽よっ!」
「で、何のようなんだ?」
「天地殿がそっちに援護に行っているでしょ。2人とも一度戻って来てちょうだい」
「天地君が援護に? 来てないぞ」
「そんな、30分位前にそっちに向かったはずだから、もう合流してもいいはずなんだけ
ど……」
銀次は、腕を組みをして、しばし考え込んだ後、
「もしかして、あの人相の悪いロボットのことか?」
「人相が悪いって……まぁ、悪いと言えば悪いかもね……破損した頭部の代用に、昔作った、試作用の頭を使ったからね……。」
「…………それだったら……撃ち落としちゃたぞ……」
「へ?」
通信室で話しをしていた鷲羽の頭に、巨大な汗が浮かんだ……。
「味方撃ち落としてどうするのよーーーッ!!!」
ZZのコックピットに、鷲羽の叫び声に混じって、魎呼と阿重霞の悲鳴も混じって聞こ
えてきた。
さて、これからどうなる事やら……。
スーパーハイメガキャノン エネルギー充填率75%
美紗緒の救出タイムリミットまで残り約2時間。
つづく
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