(空中戦艦ブリッジ。眼下にゆっくりと流れる雲海を月の明かりが照らす)
ガーゴイル:「フム・・1000アクセスか。愚かな人間のわりには頑張っている様だな・・・クイッ」
(グラスをあおる)
側近:「ガーゴイル様」(ボトルを注ぐ)
ガーゴイル:「ウム・・・」(波々と注がれるワイン)
ガーゴイル:「だがな・・・この程度で喜んでいる様ではまだまだだ。人類に未来は無いな」
(ゆっくりと窓へと歩く)
ガーゴイル:「この私の創る世界にはそんな愚かな者など必要ない」(グラスを一気にあおる)
兵士A:「こ、こらお前どこから入った!?」
兵士B:[うわ!酒くさいぞ!誰だこんな子供に酒を飲ませたのは!?]
マリー:「ええ?ヒク、マリー酔ってなんかないよお・・・ヘク!ねえキングぅ」
キング:「アオン!」
ガーゴイル:「ブウーーッ!ゴホゴホ!ゲホッ!」
(盛大に吹き出すガーゴイル。操縦士の横顔がワインまみれになる)
側近:「ガ、ガーゴイル様、しっかりして下さい!」(よろめくガーゴイルを支える)
ガーゴイル:「うああ・・・何であいつがここに・・・」(頭を抱える)
兵士C:「だ、誰か早く捕まえろ!」
マリー:「きゃははこっちだよーーーっ」(兵士達の間を器用に走り抜ける)
兵士A:「ちょ、ちょっと待て!こら!」
兵士B:[ああ!そっちに行くなあ!]
マリー:「あれぇ?これなぁにぃ?」(レバーの一つに手をかける)
操縦士:「や、やめろお!それは!」
マリー:「えーい」(聞いちゃいない。一気に引く)
『ガクン!』(空中戦艦の高度が一気に落ちる。傾くブリッジ)
兵士達「のああああああああ!!」(ゴロゴロと床を転がる)
ガーゴイル:「うああ!・・・・だから私が言いたいのはだな!うおお!?」
(ガーゴイルの顔面にしがみつくキング)
マリー:「マリーからもおめでとお〜〜。じゃあねえ〜ヒック」(ガーゴイルの背中から手を振る)
ガーゴイル「待て!まだ私の話は・・・・・ぬおお何も見えん!ああっ待て!お、おめで」
(雲海の中に消えていく空中戦艦)
さらばっ